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認知症・夜鳴き

老犬の認知症のサインと、夜鳴き・徘徊に今日からできる対策|サークル選びと家の中の安全づくり

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老犬の認知症のサインと、夜鳴き・徘徊に今日からできる対策|サークル選びと家の中の安全づくり

本記事は、老犬の介護に関する一般的な情報をまとめたものです。認知症の診断や治療は獣医師にしかできません。気になる様子があるときは、自己判断せずに動物病院へご相談ください。

「夜中に急に鳴き出して止まらない」「同じ方向にぐるぐる歩き続けている」「部屋の隅に頭を突っ込んだまま動けなくなっている」。

こうした行動は、老犬の認知症(正式には「認知機能不全症候群」)でよく見られるサインです。飼い主さんにとっても睡眠不足が続き、心身ともにつらい時期になりがちです。

この記事では、認知症のサインと、夜鳴き・徘徊に今日からできる対策、家の中を安全にするグッズの選び方を紹介します。

老犬の認知症でよく見られるサイン

認知症は、年齢とともに脳の働きが変化することで起こります。次のような変化が少しずつ増えていくのが特徴です。

変化よくある様子
場所や状況がわからなくなる家の中で迷う、部屋の隅や家具の隙間から出られなくなる、ドアの開く側がわからない
睡眠のリズムが崩れる昼間ずっと寝て、夜中に起きて鳴く・歩き回る(昼夜逆転)
歩き方・活動の変化同じ方向にぐるぐる回る、目的なく歩き続ける、ぼーっと一点を見つめる
人や家族への反応の変化名前を呼んでも反応が薄い、甘え方が変わる、逆に後追いがひどくなる
トイレの失敗できていた場所で排泄できなくなる

まずは動物病院で相談を

夜鳴きや徘徊は、認知症だけでなく、痛み、目や耳の衰え、甲状腺や腎臓の病気、脳の病気などが原因で起こることもあります。「年だから仕方ない」と決めつけず、まずは動物病院で相談しましょう。症状に合わせて、薬やサプリ、食事などの選択肢を提案してもらえます。

夜鳴きを減らすために:生活リズムを整える

夜鳴きの大きな原因のひとつが、昼と夜のリズムが崩れることです。次のような工夫で、少しずつリズムを取り戻していきましょう。

昼間は「起きている時間」をつくる

  • 朝や日中に日光を浴びる:窓際やベランダで日なたぼっこをするだけでも効果的です。
  • 短くても散歩に出る:歩くのが難しい子は、ペットカートや抱っこで外の空気や音、においに触れるだけでもよい刺激になります。
  • 声をかけ、なでる時間を増やす:昼間にたっぷりスキンシップをとることで、夜の不安をやわらげることにつながります。

夜は「安心して眠れる環境」をつくる

  • 寝る前に排泄を済ませ、お腹が空きすぎないようにする
  • 寝床を家族の気配が感じられる場所に置く(飼い主さんのにおいがついたタオルも◎)
  • 部屋を真っ暗にせず、小さな明かりを残す
  • 暑さ・寒さで起きてしまわないよう、室温を調整する

鳴いても叱らないで

夜鳴きは、本人も不安で混乱しているサインです。叱ると不安が強くなってしまうこともあります。そばに行って体をなでたり、優しく声をかけたりして落ち着かせてあげましょう。それでも眠れない日が続くときは、獣医師に相談すると、睡眠のリズムを整える薬などを検討してもらえることがあります。

徘徊への対策:歩き回っても安全な場所をつくる

徘徊そのものを無理にやめさせるのは難しく、ストレスにもなります。そこで大切なのが、歩き回ってもケガをしない環境をつくることです。

円形・八角形のやわらかいサークルを使う

徘徊する子は、前に進むことはできても、後ろに下がるのが苦手になることがあります。四角いサークルや部屋の角に入り込むと、出られなくなって鳴き続けてしまうことも。

そこで役立つのが、角のない円形・八角形で、壁がやわらかいサークルです。ぐるぐる歩き続けても行き止まりがなく、ぶつかっても痛くありません。

サークル選びのポイント

  • 角がない形(円形・八角形)
  • 壁がやわらかい(金属の柵より、メッシュや布製が安心)
  • 中の様子が見える(メッシュ素材なら外からも確認しやすい)
  • 床が滑りにくい(中敷マット付きや、下に滑り止めマットを敷けるもの)
  • 体の大きさに合う(ぐるっと一周歩けるくらいの広さ)

おすすめ:PETIMA ペットサークル

楽天市場で「老犬の為に開発」とうたわれている、八角形の折りたたみメッシュサークルです(幅約88cm×高さ約49cm・約1.7kg)。内側はPVC素材、枠は柔軟性のあるワイヤーで作られていてぶつかっても痛くなく、裏面に滑り止め加工をした中敷マットが付いています。入口は老犬でもつまずきにくい形になっています。レビューでも「老犬の徘徊に購入した」という声が見られます。小型犬向けのサイズなので、中型犬以上の子はサイズを確認しましょう。

家具の隙間や部屋の角をふさぐ

サークルの外でも、家具と壁の隙間、ソファの下、部屋の角などに入り込んで動けなくなることがあります。

  • 隙間に入り込めないように、クッションや段ボールでふさぐ
  • テーブルの脚や家具の角にクッション材をつける
  • 階段や段差には柵を設置する

おすすめ:ペピイ「ぶつかりと挟まりを防ぐやわらかクッション」

犬用品の通販で知られるペピイの、徘徊対策用のクッションです(約60×60cm・厚さ約2.5cm・日本製)。家具の隙間やドアの隙間、部屋の角、ベッドまわりに置いて、ぶつかりや挟まりによるケガを防ぎます。ひもを通せるループ付きで壁や家具に固定でき、表面ははっ水素材。カバーは取り外して洗えます(ひもは別売り)。

床の滑り対策も忘れずに

歩き回る時間が長くなると、フローリングで滑って転ぶリスクも高まります。生活スペースには滑り止めマットを敷いておきましょう。選び方は老犬がフローリングで滑る!足腰を守る対策と滑り止めマットの選び方で解説しています。

トイレの失敗が増えてきたら

認知症が進むと、トイレの場所がわからなくなることもあります。失敗しても叱らず、洗える防水シーツやおむつで「失敗しても大丈夫な環境」をつくるのがおすすめです。詳しくは老犬のトイレ失敗が増えたら?責めない環境づくりとおむつの始め方をご覧ください。

食事やサプリで気をつけたいこと

動物病院では、DHA・EPAなどを含む食事やサプリメントをすすめられることもあります。ただし、サプリは治療の代わりにはなりません。取り入れる場合は、獣医師に相談したうえで始めましょう。DHA・EPAサプリの選び方は、シニア犬にDHA・EPAサプリは必要?で紹介しています。

飼い主さん自身を守ることも大切です

認知症の介護は、夜間の対応が続くことも多く、飼い主さんの体力も気力も消耗します。

  • 家族で夜の担当を交代する
  • かかりつけの動物病院に、介護のつらさも含めて相談する
  • ペットシッターや、日中だけ預かってくれる老犬ホームなども検討する

「自分がしっかりしなきゃ」と抱え込まず、頼れるところには頼りましょう。飼い主さんが元気でいることが、愛犬にとってもいちばんの安心です。

よくある質問

Q. 認知症は何歳くらいから始まりますか?

個体差が大きいですが、一般的にシニア期の後半に見られることが多いとされています。年齢に関係なく、行動の変化に気づいたら早めに動物病院で相談しましょう。

Q. サークルに入れるのはかわいそうではありませんか?

目を離したすきに隙間に挟まったり、家具にぶつかってケガをしたりするほうが危険です。やわらかく角のないサークルは、安心して歩ける「専用の散歩道」と考えるとよいでしょう。飼い主さんがそばにいるときは、サークルから出して一緒に過ごす時間もつくってあげてください。

Q. 夜鳴きで近所迷惑が心配です

寝床を窓から離れた部屋の中央寄りに移す、厚手のカーテンをつけるなどの工夫が役立ちます。夜鳴きが続く場合は、獣医師に相談して、生活リズムを整える方法や薬の使用も含めて検討しましょう。

さいごに

老犬の認知症は、完全に止めることは難しいものの、生活リズムを整えることと、家の中の安全づくりで、愛犬も飼い主さんも穏やかに過ごせる時間を増やすことができます。

まずは動物病院で相談し、そのうえで「昼間の活動」「安心できる寝床」「ぶつからない環境」の3つから、できることを少しずつ始めてみてください。

まとめ

  • 夜鳴き・徘徊・昼夜逆転・家の中で迷うなどは、老犬の認知症(認知機能不全症候群)でよく見られるサイン
  • ほかの病気や痛みが原因のこともあるため、まずは動物病院で相談を
  • 夜鳴きは「昼間の活動」と「寝る前のルーティン」で生活リズムを整えるのが基本
  • 徘徊には、角がなくぶつかっても痛くない円形・八角形のやわらかいサークルが便利

介護は「がんばりすぎない」ことも大切です。気になる症状が続くときは、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう。

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