老犬が徘徊する・ぐるぐる回るときは|考えられる原因と家の中の安全対策
「部屋の中を何度も行ったり来たりしている」「いつも同じ方向にぐるぐる回っている」。
老犬のこうした行動は、見ていてとても心配になります。徘徊や旋回は、認知症のサインのひとつですが、ほかの病気でも起こることがあります。まず原因を知ることが、いちばんの近道です。
考えられる原因
| 原因 | こんな様子 |
|---|---|
| 認知症 | 目的がなく歩く、夜に活発になる、壁や隅で立ち止まる |
| 前庭の病気(平衡感覚) | 首が傾く、ふらつく、目が揺れる、ぐるぐる回る |
| 脳の病気 | 同じ方向にばかり回る、ぼんやり、けいれん |
| 痛み・不快感 | 落ち着きがない、寝てもすぐ起きる |
| 視力・聴力の低下 | 物にぶつかる、急に驚く |
| 不安・環境の変化 | そわそわ、鳴きながら歩く |
こんなときは、早めに動物病院へ
急に始まった、片方向にだけ回る、首が傾いている、ふらついて倒れる、目が左右に揺れる、けいれんする、意識がぼんやりしているといった様子があれば、脳や平衡感覚の病気の可能性もあります。夜間でも受診できる病院を、あらかじめ調べておくと安心です。
家の中の安全対策
徘徊そのものを止めるのではなく、安全に歩き回れる環境を整えることが現実的な対策です。
角と隙間を減らす
- 家具の角には、クッションや保護材を付ける
- 家具と壁の隙間や、テーブルの下などに挟まり込まないよう、クッションで埋める
- 狭いところにはまって出られなくならないよう、ものを置かない
歩ける範囲を決める
- ゲートやサークルで、安全に歩ける範囲を区切る
- 角のない円形・八角形のサークルは、ぶつかりにくくおすすめです
- 床は滑らないようにマットを敷く
段差・危険な場所をふさぐ
- 階段や玄関は、柵やドアで近づけないようにする
- 水や火、電気コードなど、危険なものは遠ざける
歩き回っているときの接し方
- 無理に止めない:止めようとすると、かえって興奮することがあります
- やさしく声をかける:落ち着いた声で名前を呼び、安心させます
- そっと抱き上げて、寝床に戻す:驚かせないよう、背中や胸から支えます
- 明るさと音を整える:夜は薄暗い常夜灯を使い、静かな環境にします
- 日中に適度に体を動かす:日光を浴びて、昼夜のリズムを整えます
飼い主さんの安全も忘れずに
夜中に何度も起こされると、飼い主さんが疲れ切ってしまいます。ずっと見守り続けるのではなく、安全な環境をつくって、少しでも休むことが大切です。つらいときは、獣医師やペットシッター、介護サービスなどの力も頼りましょう。
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よくある質問
Q. 徘徊が1日中続きます。体力は大丈夫ですか?
歩き続けると疲れてしまうことがあります。水を飲めるようにし、疲れた様子があれば休ませましょう。症状が強いときは、獣医師に相談してください。
Q. 薬で落ち着かせることはできますか?
症状に合わせて、獣医師が治療や薬を検討することがあります。自己判断で人間の薬を与えるのは絶対にやめてください。
さいごに
徘徊や旋回は、愛犬自身も不安な状態にあるサインです。原因を確かめ、安全な環境をつくり、そばで見守ることで、愛犬の不安も飼い主さんの負担も軽くしていきましょう。
まとめ
- 徘徊やぐるぐる回る行動は、認知症のほか、脳や前庭の病気、痛み、視力低下でも起こる
- 片方向にだけ回る、ふらつく、首が傾く、けいれんなどがあるときは早めに動物病院へ
- 家具の角や隙間、段差を対策し、安全に歩き回れるスペースをつくる
- 無理に止めず、落ち着けるように声をかけたり、静かな環境をつくったりする