老犬のトイレの失敗が増えたら|原因別の対策と、病院に行く目安
「ちゃんとトイレでできていたのに、最近は部屋の隅やベッドの上で…」。
老犬のトイレの失敗は、しつけの問題ではなく、体や心の変化のサインであることがほとんどです。原因を見極めて、愛犬に合った対策を考えていきましょう。
トイレを失敗する主な原因
| 原因 | こんな様子がある |
|---|---|
| 足腰の衰え | トイレまで間に合わない、トイレの縁をまたげない、踏ん張れない |
| 病気 | 水をよく飲む、おしっこの量や回数が増えた・減った、血が混じる |
| 認知機能の変化 | トイレの場所を忘れる、うろうろして落ち着かない |
| 筋力の低下 | 排泄を我慢する力が弱くなり、寝ている間にもれてしまう |
| 環境・気持ちの変化 | 模様替えや引っ越し、家族の変化、トイレが遠い・暗い |
こんなときは、早めに動物病院へ
おしっこの量や回数が急に変わった、血が混じる、何度もトイレに行くのに出ない、水を飲む量が増えた、元気や食欲がないといった様子があるときは、膀胱炎や腎臓の病気などが隠れていることもあります。「年のせい」と決めつけずに受診しましょう。
原因別の対策
足腰が弱っている場合
- トイレの縁を低くする、または出入りしやすいスロープ付きのものに替える
- トイレのまわりに滑り止めマットを敷いて、踏ん張りやすくする
- 寝床の近くにもトイレを増やして、移動距離を短くする
認知機能の変化がある場合
- 食後・起床後・遊びのあとなど、タイミングを見て声をかけて誘導する
- トイレの場所を変えずに、目立つ位置にしておく
- 認知症のサインが他にもあれば、老犬の認知症のサインと対策も参考にしてください
環境が合っていない場合
- トイレが暗い・寒い・人の通り道にあるなど、落ち着けない場所になっていないか確認する
- トイレシートのサイズが小さくないか確認する。少し大きめにすると外しにくくなります
- 部屋全体に、ペットシーツを広めに敷いておく方法もあります
失敗してしまったときの対応
- 叱らない:失敗は愛犬にとってもショックなことです。叱ると、トイレを我慢したり、隠れて失敗したりするようになります
- 気づいたら、静かに片付ける。においが残ると同じ場所で繰り返しやすくなるので、しっかり掃除しましょう
- 成功したときは、やさしく褒める。おやつをあげるのも効果的です
失敗が続くときの備え
どうしても失敗が避けられなくなってきたら、汚れを前提にした環境を整えると、飼い主さんの気持ちも楽になります。洗えるシーツは、寝床やトイレまわりに敷いておくと、掃除の負担が減ります。
おむつを使う場合は老犬のおむつの選び方・つけ方を、おむつの始め方は老犬のトイレ失敗が増えたら?おむつの始め方をご覧ください。
よくある質問
Q. 水を飲む量を減らしたほうがいいですか?
水の量を制限するのはおすすめできません。飲む量が急に増えたときは、病気のサインのこともあるので、一度受診しましょう。腎臓については老犬の腎臓の健康も参考にしてください。
Q. 夜中の失敗を減らすには?
寝る前にトイレに誘導する、夜用に吸収力の高いシーツやおむつを使うなどの方法があります。
さいごに
トイレの失敗は、愛犬が悪いわけではありません。原因を探して環境を整え、叱らずに寄り添うことが、いちばんの対策です。変化が急だったり、気になる様子があれば、迷わず動物病院へ相談してください。
まとめ
- トイレの失敗は、足腰の衰え・病気・認知機能の変化・環境の変化など、さまざまな原因で起こる
- おしっこの量や回数が急に変わった、血が混じる、頻繁に失敗するときは動物病院へ
- トイレの場所・床・サイズを見直す、こまめに誘導するなど、原因に合わせて対策する
- 失敗しても叱らない。叱るとトイレを我慢して、かえって悪化することがある