老犬がごはんを食べない・食欲がないときは|原因の見分け方と食べやすくする工夫
「いつものフードを残すようになった」「食器の前で匂いを嗅ぐだけで食べない」。
食べることが大好きだった子が食べなくなると、とても心配になります。老犬の食欲低下は、単なる好みの変化のこともあれば、病気のサインのこともあるため、慎重に様子を見ることが大切です。
食欲が落ちる主な原因
| 原因のタイプ | 具体例 |
|---|---|
| 病気・体調不良 | 腎臓・肝臓・心臓の病気、消化器のトラブル、痛み、発熱など |
| 口の中のトラブル | 歯周病、歯のぐらつき、口内炎、あごの痛み |
| 嗅覚・味覚の変化 | においを感じにくくなり、今のフードに興味が薄れる |
| 体力・筋力の低下 | 首や姿勢を保って食べるのがつらい、噛む力が落ちた |
| 環境・気持ちの変化 | 暑さ寒さ、引っ越しや家族の変化、ストレス、不安 |
こんなときは、早めに動物病院へ
丸一日以上まったく食べない、ぐったりしている、吐く・下痢がある、水も飲まない、よだれが多い・口を気にしているといった様子があるときは、様子を見すぎずに受診しましょう。老犬は、体調の悪化が早く進むことがあります。
食べやすくする工夫
病気が否定され、体調に大きな問題がなければ、次のような見直しを試してみましょう。
1. フードを温める・ふやかす
ぬるま湯でふやかすと香りが立ち、噛む力が落ちた子にも食べやすくなります。熱すぎると口の中をやけどするので、人肌程度に冷ましてから与えましょう。
2. 食事を小分けにする
1回の量が多いと、見ただけで食欲をなくす子もいます。1日の量を3〜4回に分けて少量ずつ与えると、食べやすいことがあります。
3. 食器と食べる場所を見直す
首を下げる姿勢がつらい子には、食器を少し高い位置に置くと楽になることがあります。また、静かで落ち着ける場所に変えるだけで食べる子もいます。
4. フードの種類・形状を見直す
粒が大きすぎる、硬すぎるなど、今の口に合っていないことがあります。シニア向けのフードを選ぶポイントはシニア犬のドッグフードの選び方で、毎日の食事の工夫はシニア犬の食事の工夫で紹介しています。
5. 少量のトッピングで香りをプラス
香りのよい食材を少量のせると、食欲を刺激できることがあります。
馬肉トッピングの与え方や注意点は食欲が落ちた老犬に、ごはんのトッピングで詳しく解説しています。
トッピングの注意点
トッピングをした分は、フードの量を減らしてカロリーを調整しましょう。腎臓病など食事制限がある子や、アレルギーがある子は、与える前に獣医師へ相談してください。
フードそのものを見直したいとき
「ずっと同じフードを嫌がるようになった」という場合は、シニア向けのフードに切り替えることも選択肢のひとつです。切り替えるときは、1〜2週間かけて少しずつ混ぜながら変えると、お腹への負担を減らせます。
商品の特徴や、実際に選ぶときのポイントはモグワン シニア用の詳しい解説をご覧ください。
やってはいけないこと
- 無理やり口に入れる:誤嚥や食事嫌いの原因になります
- 人間の食べ物を与える:塩分・糖分・香辛料のほか、犬が食べてはいけない食材もあります
- おやつだけで済ませてしまう:食べない日が続くと、栄養が偏ります
- 「年だから」と放置する:食欲低下の背景に病気が隠れていることもあります
よくある質問
Q. 何日食べなかったら病院に行くべきですか?
目安は「丸一日以上まったく食べない」ですが、ぐったりしている、吐く、水も飲まないなどがあれば、その日のうちに受診しましょう。子犬や小型犬、持病がある子は、さらに早めの判断が安心です。
Q. 薬を飲ませる必要があって、食べないと困ります。
薬の飲ませ方の工夫は老犬への薬の飲ませ方で紹介しています。
Q. 食べムラがあるだけなら、様子を見てもいいですか?
元気があって水も飲めているなら、短期間の様子見は可能です。ただし、食べる量が少しずつ減っていく場合は、早めに相談しましょう。
さいごに
食欲の低下は、愛犬からの大切なサインです。まずは病気や口のトラブルがないかを確認し、そのうえで「温める・小分けにする・環境を変える」といった工夫を、ひとつずつ試してみてください。迷ったときは、早めにかかりつけの動物病院へ。
まとめ
- 食欲が落ちる原因は、病気・口の中のトラブル・嗜好や体力の変化・環境の変化などさまざま
- 丸一日以上食べない、ぐったりしている、吐く・下痢があるときは早めに動物病院へ
- ふやかす・温める・小分けにする・器や場所を変えるなど、食べやすくする工夫を試す
- トッピングは少量から。カロリー調整や、持病がある場合は獣医師への確認を