寝たきりの老犬の排泄ケアと清潔の保ち方|おむつかぶれ・皮膚トラブルを防ぐコツ
寝たきりの愛犬のお世話で、もっとも負担が大きいのが排泄ケアという方も多いです。排泄の汚れが皮膚に長く触れていると、おむつかぶれや皮膚トラブルの原因になります。
毎日のことだからこそ、負担を減らしながら清潔を保つコツを知っておきましょう。
排泄ケアの基本
こまめに確認する
- 数時間おきに、おむつやシーツが汚れていないか確認する
- 寝ているときも、においや様子をチェックする
- 汚れたらすぐに交換する。濡れたままの状態が長いと、かぶれのもとになります
排泄物を拭くとき
- ぬるま湯で湿らせたやわらかいガーゼやコットンで、やさしく拭き取る
- ゴシゴシこすらず、押さえるように拭く
- 拭いたあとは、しっかり乾かす(湿ったままおむつをしない)
- 下痢のときは、特にこまめに拭いて清潔にする
陰部・お尻まわりの毛のカット
お尻や陰部まわりの毛が長いと、汚れが付きやすくなります。短く整えておくと、拭きやすく、清潔を保ちやすくなります。自分で切るのが難しいときは、トリミングサロンや動物病院に相談しましょう。
おむつの使い方のポイント
- 愛犬の体格に合ったサイズを選ぶ(ゆるいともれやすく、きついと皮膚をこすります)
- しっぽの穴がある場合は、しっぽの位置に合わせて着ける
- 着けたあとは、足の付け根が擦れていないか確認する
- 長時間つけっぱなしにせず、おむつを外す時間をつくって皮膚を休ませる
おむつの選び方や付け方は、老犬のおむつの選び方・つけ方で詳しく解説しています。
おむつを外す時間には、洗えるシーツを
おむつを外して皮膚を休ませるときは、吸水性・防水性のあるシーツを下に敷いておくと、寝床が汚れにくくなります。
体全体の清潔を保つ
- 蒸しタオルや清拭シートで、体を拭く:入浴が難しくても、体を清潔にできます(愛犬に使えるものを選び、強い香料やアルコールは避けましょう)
- 口まわり・目やに・耳も、やさしく拭いてあげる
- 体位変換のたびに、皮膚の状態をチェックする
- 入浴するときは、体への負担が少ない方法を獣医師に相談する
寝床まわりの床ずれ対策は、寝たきりの老犬の床ずれ対策と寝たきりの老犬の寝返りと体位変換をご覧ください。
こんなときは、動物病院へ
お尻や足の付け根が赤い・ただれている、強いにおいがする、皮膚から汁が出ている、何度も気にして舐める、排泄の量・回数が急に変わった、血が混じっているといったときは、早めに受診しましょう。自己判断で人間用の薬やクリームを使うのは避けてください。
よくある質問
Q. 排泄のタイミングが分からなくて、いつも汚れてしまいます。
食後や起床後など、排泄しやすいタイミングを観察して、お腹をやさしくマッサージすることを獣医師に教わる場合もあります。方法は愛犬の状態によって異なるので、必ず相談してください。
Q. においが気になります。
こまめな交換、拭き取り、換気に加え、汚れたシーツは洗ってしっかり乾かしましょう。詳しくは老犬のおしっこのにおい・汚れ対策をご覧ください。
Q. お世話が大変で、気持ちが落ち込みます。
介護はとても大変なことです。老犬介護に疲れたときにも参考にして、ひとりで抱え込まないようにしてください。
さいごに
寝たきりの愛犬の排泄ケアは、「こまめに交換・やさしく拭く・乾かす・皮膚を休ませる」が基本です。愛犬の皮膚を守りつつ、飼い主さんの負担も軽くなる方法を、少しずつ見つけていきましょう。
まとめ
- 排泄物が皮膚に触れたままだと、かぶれ・ただれ・感染の原因になる
- おむつやシーツは、こまめに交換。交換のたびにお尻まわりをやさしく拭いて乾かす
- おむつをずっと着けっぱなしにせず、外して皮膚を休ませる時間もつくる
- 赤み・ただれ・においなどが出たら、自己判断せずに動物病院へ